製造工場Factory
Factory
加工用専用トマトを農産物処理加工施設の近隣圃場で栽培することにより、収穫から集荷まで時間が短縮できるため、より鮮度の高いトマトを搾汁加工することができ、美味しいトマトジュースに仕上がります。
とまとをしぼるSqueeze
Squeeze
洗浄工程
加工前の原料(農産物)の洗浄を行います。
選別工程
洗浄不良の原料や、傷んだ原料を取り除きます(洗浄不良の原料は、第一洗浄槽へ戻して再洗浄を行います)。
破砕工程
原料を破砕します(搾汁しやすいように細かく砕いて次の工程に送ります)。
酵素失活工程
野菜などでは、破砕後の品質変化(酸化や自家酵素による風味変化、色合いの変化など)を防ぐために熱をかけて酵素反応を止め、微生物も殺菌します。加熱後は、水で原料の温度を下げます。※加熱により原料の「アク」(苦みや渋みなど)を除く効果があります。
固液分離工程
破砕された原料(=もろみ状態:繊維質や汁が混ざった状態)から、繊維質などと汁を分けます。ゆっくりと圧力をかけて搾る方式の機械と、素早く裏ごし状に搾る機械を、用途に合わせて選んで使用します。
濾過工程
搾汁液から、不要な繊維質や異物を取り除き、良好なストレート状態の搾汁液を取り出します。
濃縮工程
減圧(真空状態)にすることで、沸点を下げ(60℃-80℃で沸騰)、ストレート状態の搾汁液から水蒸気として水分を取り(※脱水といいます。)濃度の濃い製品を作ります(これらを濃縮といいます)。濃縮ジュースやソースの原料製品として使います。風味や味を出来るだけ悪くしないように沸点を低くして脱水、濃縮を行います。
中間品充填工程
ストレート状態の搾汁液や、濃縮液は、一旦加熱殺菌と冷却を行い、専用のドラム缶(ポリバック)に充填します。製品パッケージ充填するための原料となります。
調合工程
中間品充填した製品用原料を解凍(氷を解かす)して、調合タンクに入れ撹拌(かくはん)して均ーにします。
殺菌工程
製品パックする前に、加熱して製品原料の微生物を、殺菌します。
充填工程
殺菌した製品を、製品用のパックに定量充填します。熱いままの充填とシールを行い、容器内全体を殺菌します。窒素ガス封入も行い、容器内の酸素を除き、品質が悪くならないようにしています。
冷却工程
製品容器内の温度を短時間で冷却します。品質を悪くしないよう、短時間で常温まで冷やします。(水による冷却~空冷による冷却と容器表面の徐滴をします)。
製品検査・商品開発
製造室内の衛生環境分析や、製品原料と充填した製品の成分、風味、微生物検査を行います。品質と食品の安全を皆様に保証するための重要な工程です。新しい商品開発も行います。
包装工程
製品検査で合格した製品の出荷準備を行います。一つ一つ丁寧に確認しながら、箱詰め作業を行います。
その他の工場内設備
冷蔵保管庫・冷凍保管庫
冷蔵保管庫(約40トン):農家から集荷した原料を5℃で保管します。
冷凍保管庫(約200トン):搾汁したストレートや濃縮汁を-25℃で保管します。
電解水利用と装置洗浄
薬品(食品洗剤等)をほとんど使わず、原料や製品の流れる配管ライン、装置を電解水を使用して汚れを落とし殺菌します。微生物汚染やアレルギー物質等の残存がないようにきれいに洗うことができます。
作業員の入室管理
製造室内の作業者は、専用のユニフォームを着用して、専用靴に履き替えたのち手洗いし、手袋、マスクを着けてエアシャワーを通り製造室へ入ります。